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私の嫌いな処置 |
外科 熱傷(ヤケド)に関して |
熱傷の創面にソフラチュールガーゼは 嫌いです。
ソフラチュールガーゼの網目に上皮化する組織が食い込んでしまいます。
当然 はがすとき痛みますし 治りが遅くなります。
岐阜外科では 従来の治療とは異なる湿潤療法による治療を行っています |
ソフラチュールを使った熱傷処置は嫌いです |
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足の熱傷です。この例はソフラチュールにゲーベンクリームを使ってありました。周りにはイソジン消毒液もついていました。
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ソフラチュールの網目 |
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ソフラチュールはがすとき痛みます。 ソフラチュールの網目に肉芽組織が食い込んできます。 このままにしていたらソフラは完全に肉芽組織の中にもぐりこんでしまうでしょう。そしてソフラは 異物として治癒をおくらせるのです。 湿潤療法ではこのようなことが起こりません。 |
外科 キズに関して |
外科的な縫合は やはり きれいな縫合が必要と考えています。
またキズのみならず、キズの周囲もしれいにして処置をしたいものです。
ステイプラー
他の病院で ステイプラーを使って縫合をうける患者さんがみえます。
ホチキスで止めるように簡単にできるのがいいのでしょうか?
しかし ステイプラーでは デリケートな縫合は困難と私は考えています。
ですから私はステイプラーが嫌いです
顔面のキズに対してのマットレス縫合
マットレス縫合は創縁がわずかに開きます。顔面では傷痕を考えると嫌いです。
岐阜外科にはステイプラーが置いてありません。ステイプラーが嫌いだからです。
顔面はマットレス縫合しません。
キズの周囲の皮膚は きれいに精製水などで洗い血液、浸出液を残さないようにしています。 |
ステイプラーを使った処置は嫌いです |
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ステイプラーを使った処置ですが 私はこの処置が嫌い。 創縁が奇麗に合っていません。ステイプラーを除去して テープで固定しました。
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ステイプラー |
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手の平のキズに対してステイプラーで処置をしてありました。ステイプラーが皮膚に斜めになっています。 |
ステイプラー(頭部) |
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頭部のケガですから傷痕は問題にならないとしても、 頭を枕に乗せると痛いと患者さんが言っていました。
当然ステイプラーが枕で押されて痛みが出るのですね。 |
ステイプラー(額) |
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顔面(額)のキズの例です
顔面は可能な限り奇麗な縫合が必要ですが ステイプラーではデリケ-トな調節が難しく思います。
傷痕が目立ってしまいます。 縫合は細いナイロン針(6−0)で細かく縫合するのが良いでしょう。
岐阜外科ならテープでキズを止めていたと思われるキズです。 |
ステイプラー(顔面) |
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顔面のキズの例です。
顔は可能な限り奇麗な縫合が必要ですが ステイプラーでは創面をきれいに合わせることが困難です。
またステイプラーの傷痕が目立ってしまいます。顔面にステイプラーは使わないで。
キズの周りは 私の嫌いなイソジン消毒液がついています。 |
絹糸の縫合も嫌いです |
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絹糸での皮膚縫合は 最近みかけませんが、 やはり 皮膚の縫合はナイロンを使うべきです。 |
絹糸 |
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このキズも絹糸で縫合してありました。止血が不十分で 創内に血腫も見えます。 |
顔面のマットレス縫合も 嫌いです |
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マットレス縫合は 顔面のキズに使わないほうが いいですね。
創縁がきれいに合いにくく傷痕が 残りやすいです。
また 抜糸時に糸を引っ張らなくてはいけません。そのため痛みが出てしまいます。
痛みの伴う処置は嫌いです。
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マットレス |
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額のキズに対してマットレス縫合がしてありました。 ナイロン糸が太い事と糸の緊張が強すぎて創縁が 盛り上がりすぎの事が気になります。 抜糸をしてテープ固定に変えました。 |
マットレス |
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マットレス縫合は創面、創縁が合いにくく 皮膚が外翻して 傷痕が残りやすいです |
マットレス縫合 再縫合しました |
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額のキズに対してマットレス縫合がしてありました。 ナイロン糸が太く、糸の緊張が強すぎます。 縫合も粗く思いました。 将来的に傷痕が目立ちそうです。
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額マットレス 再縫合 |
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そのため患者さん本人とお母さんの希望も伺い 6-0白ナイロンに変えて縫合し直しました。 傷痕は残るのですが この方がきれいに治るはずです。 当然 筋肉も縫合し 真皮縫合も行ました。 |
カサブタのついた縫合創や キズの周りが汚いのは嫌いです |
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ナイロンでの縫合ですが カサブタが付いています。 キズ周囲の座滅があってカサブタがついたものです。
湿潤療法を縫合創の上に施せば良いと思います。
キズの周りにイソジン消毒のための イソジンが残っています。キズに対して消毒液は組織障害となるため使わないほうがよいです。
そして キズの周囲は奇麗に洗いましょう。
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