岐阜外科では、種々の疾患による腰痛・膝痛・肩こりから、いろいろな部位に感じるしびれ感、慢性疲労性の腰痛・肩こりまで広く治療しています。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症あるいは変形性 股関節症や変形性膝関節症で手術はしたくない場合、いつでも相談にのります。

岐阜外科では整形外科医でもある院長の診察のもと、病態、病状に応じて各種器具を使った物理療法やマッサージ、ストレッチ治療、運動療法、トリガーポイント注射などを組み合わせて、治療に当たっています。
令和6年4月からは整形外科専門医の澤田修太郎医師が加わりました。西洋医学の診断学には大変優れたものがありますが、痛みそのものに対する診断には不十分なところもあります。
また最近ではCT、MRIという画像診断にまどわされ診察、診断に疑問を生ずる場合もあります。岐阜外科では、診察に重点をおき、トリガーポイント治療を中心に物理療法、マッサージ、ストレッチ治療などの手技的療法を組み合わせ 腰痛、肩こり、膝痛などの症状の改善に努めています。
物理療法とは
物理的なエネルギー(熱・水・光・電気など)を外部から人体に応用し、痛みの軽減や、血液循環の改善、リラクゼーションなどの目的で使用します。
トリガーポイント療法とは
まず、体ある部位(腰、頚、肩、膝、手足などのどの部位でも)の痛み、しびれ感、だるさなどが筋筋膜性疼痛症候群が原因であることを診断します。
そしてその症状の原因となっている筋肉の中にある刺激に過敏な部位がトリガーポイントです。
トリガーポイントに局所麻酔薬を注射すると痛みしびれ感が数分後から改善します。
ただしトリガーポイントと違う部位に注射をしても効果はありません。
トリガーポイントを確認すれば同部の物理療法、レーザー治療やマッサージ、ストレッチ治療を行います。
また症状が改善するまで定期的にトリガーポイント注射をするとより効果的です。
トリガーポイント治療は痛みを一時的に抑えるだけの治療ではなく痛みをブロックすることにより種々のメカニズムによる痛みの悪循環を遮断して血行の改善を促進し組織の酸欠状態を回復させ自己の治癒力を高める新しい治療です。
頑固な肩こり
頭痛、肩こり、両側上腕のだるさや頚から右手にかけてのしびれがよくならず来院。

項部から肩、肩甲部や頚部に圧痛点(トリガーポイント)が多数。

トリガーポイント注射を行い、筋肉の温熱治療、マッサージやストレッチの治療を行います。 項部や頸部のトリガーポイントは頭痛を生じることがよくあります。(関連痛といいます。)肩甲部のトリガーポイントは関連痛となり、上腕に痛みやだるさを生じます。 こうしてこわばった筋肉を繰り返し、ほぐしてやる事で症状が改善していきます。

急性腰痛(ギックリ腰)
物を持ち上げた後から立ったり座ったり、前かがみになったりする際に、強い腰痛が出て受診。

診察すると殿筋群にトリガーポイントが認められ、トリガーポイント注射を行いました。

殿筋のストレッチを行うと、殿筋のこわばりがとれて立ったり座ったり、前かがみも楽になりました。 急性腰痛は、殿筋にできたトリガーポイントが原因で、この筋肉の治療を行い筋肉をほぐしてあげると症状は早く改善されます。1回の治療で全てよくなるわけではなく、筋肉のお手入れが大切です。

腰椎椎間板ヘルニアの痛みでなくて
前かがみになるのがつらくて、腰椎椎間板ヘルニアと診断されていました。

診察すると大腿部後方の筋肉(ハムストリング)に強い圧痛点(トリガーポイント)を認めました。

トリガーポイント注射をして、この筋肉のストレッチをすると下肢の拳上ができました。 1回の治療で全て治るわけではありません。下肢拳上が困難(体の前屈がしずらい)のは椎間板ヘルニアそのものによるのではなく、ハムストリングの伸びが悪くなっていたからです。

膝痛
階段の上り下りや立ったり座ったりする際に、膝の痛みが続くため受診。

立ったり座ったりする時に使う筋肉(内側広筋)にトリガーポイントができていて、この動作で痛みが出ます。この筋肉を治療すれば、症状は改善します。 膝の関節軟骨がすり減って、軟骨や骨がこすれて痛むわけではありません。軟骨や骨には痛覚組織がありません。爪と同じで削っても痛みは出ません。

変形性膝関節症の方ですが、歩行時の痛みは感じていません。
変形だから痛むというわけではありません。
筋肉や靭帯に障害が出ると痛みます。
