岐阜外科では脳卒中後遺症のための麻痺、骨折後や手術後の関節拘縮筋力低下、各種のスポーツ障害 腰痛、肩こり、膝痛などに対して積極的にリハビリ治療を行っています。トリガーポイント治療を組み合わせた治療も多くあります。
急性腰痛などに対しては、トリガーポイント治療を行い早期に痛みを除去しています。
治療の流れ


初診の方はまず、院長の診察を受けます。
患者さんの問診から、どの部位に障害があるのかを診察します。 関節の動き、筋肉の状態、痛みの程度など、触診や理学所見が極めて大切なのです。リハビリテーションの必要な方はそこでリハビリテーション指示書をもらいます。

スタッフが2階のリハビリ室へ案内します。
エレベーターもあります。
各種の物理療法器械を使ったり、マッサージ、ストレッチ治療、関節可動域訓練、矯正治療、 あるいは運動療法などリハビリ指示書に従いリハビリを受けます。

リハビリが終わったら、リハビリ指示書を1階の受付までもっていただき提出していただきます。
リハビリ後にもう一度診察のある方は待合室でお待ち願います。 診察のない方はそこで会計をして終わりです。
次回からは、受付でリハビリ指示書をもらって2階のリハビリ室へ行っていただけばリハビリが受けれます。
治療例
肩関節周囲炎(五十肩)
1年近く右肩が上がらない、近くの接骨院さんで治療を受けているものの最近は洗濯物も干せなくなって 岐阜外科受診となりました。おもな障害は肩の外転制限と痛みでした。これまでの治療が悪いわけではありませんが、住まいが遠くひとりで通院ができないため出来るだけ早く良くして再び近くの接骨院さんで治療を続けたいとの希望です。

岐阜外科のリハビリの特徴は患者さんの希望を取り入れて行うことです。肩関節周囲炎(五十肩)といわれていても十分な診察をして原因をさがします。診察の結果、肩甲下筋、棘下筋、棘上筋にトリガーポイントを確認、これらの筋肉の障害で肩が上がらないものと診断し、トリガーポイント注射を行いリハビリを行いました。
左写真は肩甲下筋のトリガーポイントに注射したところです。(白い絆創膏)

リハビリでは担当スタッフが障害となっている肩甲下筋、棘下筋、棘上筋を中心にマッサージ、ストレッチを行います。
筋肉の拘縮、関節の拘縮があまり強くなかったため2回のリハビリ治療でこのように改善しました。
肩関節周囲炎(五十肩)といわれている肩の関節拘縮は、肩をとりまく種々の筋肉の拘縮が原因であることが多く傷害された筋肉の治療が望ましいのです。

脛骨高原骨折術後 膝関節拘縮のリハビリ例
事故で右脛骨高原骨折を受傷し手術をうけた61歳女性。関節可動域改善のためリハビリが必要で岐阜外科へ紹介されて来院されました。

関節周囲の靭帯組織や大腿四頭筋の拘縮で膝の屈曲は仰臥位で45度までしかできません。
これ以上の屈曲は痛みで出来ません。

診察をすると大腿四頭筋にトリガーポイントがあります。
大腿四頭筋のトリガーポイントに注射をして筋肉のストレッチを行いました。
こうすることで大腿四頭筋は少しづつ伸びていきます。
関節の骨が悪くて膝が曲がらないのではないのです。
曲がらないのは筋肉が伸びないから痛くて突っ張ってしまうからなのです。

患者さんの希望は再び正座ができるようになる事。
トリガーポイント注射を繰り返し行いリハビリを行いました。
大腿四頭筋は治療のたびに少しずつ伸びて根気よく治療を行いました。そして最後には正座も可能となりました。

大腿骨骨幹部骨折術後 膝関節拘縮のリハビリ例
事故で右大腿骨骨幹部骨折を受傷し手術をうけた男子高校生。
膝関節が曲がりません。
関節可動域改善のためリハビリが必要で岐阜外科へ紹介されて来院されました。

膝の屈曲は仰臥位で90度までしかできません。
これ以上の屈曲は大腿部や膝に痛みで出来ません。
従来の痛みをこらえながら膝を曲げるリハビリでは効果が出にくいと思われます。

診察をすると大腿四頭筋にトリガーポイントがあります。(白印)
大腿四頭筋のトリガーポイントに注射をして筋肉のストレッチを行いました。
トリガーポイント注射を行うと痛みが軽減し大腿四頭筋のストレッチが行いやすくなります。

トリガーポイント注射を併用しながら大腿四頭筋のストレッチを行いました。
こうすることでリハビリでの痛みが少なく大腿四頭筋は少しづつ伸びていきます。

治療の目標は再び正座ができるようになる事。
トリガーポイント注射を併用しながらリハビリを繰り返し行いました。
大腿四頭筋は治療のたびに少しずつ伸びていき正座可能となるまで、あとわずかです。

2ヶ月後
最後には正座も楽に出来るようになりました。

左膝蓋骨解放性骨折術後のリハビリ例
事故で左膝蓋骨解放性骨折を受傷し手術をうけました。
関節可動域改善のためリハビリが必要で岐阜外科には紹介で来院されました。

関節周囲の靭帯組織や大腿四頭筋の拘縮で膝の屈曲は仰臥位で45度までしかできません。
リハビリは大腿四頭筋へのアプローチを主体に下肢全体にストレッチやマッサージを行い、少しづつ関節可動域を増やします。

ここで大切な事は、手術部位(膝蓋骨)の痛みを確認しながら愛護的にリハビリを行うことが大切です。
大腿四頭筋の過度な緊張を生じないようにリハビリを進めることが大切です。
痛みを無理やり我慢してリハビリを行うと筋肉はスパスムを生じやすくこの点に気を付けます。

患者さんの希望を聞いて正座ができるようになるまでリハビリを行いました。筋肉の拘縮が少ない場合はトリガーポイント注射を加えなくても十分な可動域が得られます。
またリハビリを受けながらも改善が乏しいときは、多くの場合筋肉の拘縮が考えられ、医師の診察を受けながら原因となっている筋肉の診察治療を受けます。

足が痛くて歩きずらい
最近の1か月ほど左足が痛く杖を使わないと歩けないといわれ岐阜外科受診となりました。

診察の結果、大腿四頭筋のうちの内側広筋や内転筋の障害によるものでした。
患者さんに説明をしてトリガーポイント治療を行いました。(白い絆創膏はトリガーポイント)ここで大切なことはトリガーポイントを形成した筋肉のストレッチです。リハビリにて担当スタッフから、これらの筋肉のストレッチ、マッサージ治療を受けました。

リハビリ後は足が軽くなったと杖なしで歩けるようになりました。
トリガーポイント注射を併用するとリハビリでのストレッチマッサージが痛くなく行えます。
今後はこのトリガーポイントの活動性がなくなるようにしばらくリハビリを行います。

熱傷瘢痕後の拘縮
下肢の広範の熱傷により、写真で示すように膝が伸びない状態で、連携病院より紹介をうけリハビリテーション目的で岐阜外科へ来院。
植皮部には血液の溜まった血疱やかざぶたがあり、これらに対しては湿潤療法で治療を行いました。

湿潤療法で、植皮した所に多数あった水疱もカサブタも良くなり、頑固なかゆみもこれらが良くなるにつれ消失しました。
また、約1か月半かかりましたが、リハビリテーションで膝の拘縮も改善し関節可動域も正常となりました。
