指の腱鞘炎が進行して生じるばね指は多くの場合指の使いすぎが原因と考えられています。
腱鞘炎とは腱鞘に炎症を起こした状態で指の場合は進行すると腱が引っかかり指がバネのようにピコンとはねるためばね指と呼ばれます。
ばね指の原因
指は腱によって曲げ伸ばしをします。
指を曲げる屈筋腱には靭帯性腱鞘というトンネルがあります。屈筋腱と靭帯性腱鞘の間で炎症が起きると痛みや腫れ、熱感が生じます。
この状態を腱鞘炎といいます。
炎症か進行すると指を曲がった状態から伸ばすときバネのようにはねます。
この状態をばね指と言います。

ばね指の病態
指の使いすぎにより腱鞘が肥厚したり腱が肥大し通過障害を起こすため一層症状が強くなります。

ばね指の保存的治療
ばね指の原因となった動作を出来るだけさけて局所の安静で刺激を少なくします。
同時に指を曲げる筋肉のストレッチを行います。

腱鞘内に局所麻酔薬を含んだステロイドを注射して症状や炎症をを和らげます。

低出力レーザーによる治療も症状が軽いばね指、腱鞘炎には効果的です。
低出力レーザーによる治療はなんといっても痛みがないのがが特徴です。

ばね指の保存的治療
保存的治療で治らない時や指が曲がったまま伸びない時などに手術を行います。岐阜外科では8:00から予約で行っています。

局所麻酔にて5~6ミリの皮膚切開します。
手術のキズ自体は小さなものです。

肥厚した腱鞘を切開します。

皮膚を縫合して終了。
手術時間は約10分ほどです。
指は手術直後より使っていただいてかまいません。

翌日、手術創のチェックをします。
指は普通に使えます。石鹸で洗えます。
手術後約10日から14日で抜糸をします。
